映画『美と芸術の上海アニメーション Bプロ』2010年05月02日 11:46

続いてBプログラム。
Aプロと共に、先日の映画の日に見たんだが、驚くほど客の入りは少なかったです。
これで、映画の日じゃなかったらどうなるんだ?
そんな心配はおいといて、Bプロ「ナーザの大暴れ」「猿と満月」「鹿鈴(ろくれい)」の3本立てです。

「ナーザの大暴れ」
1時間近くあったんじゃないかってぐらいの作品です。
ある地方を治める役人へ、待望の子供が生まれます。
しかも、卵で。。。
災いの前兆と思った役人は、卵を刀で切ってしまいます。
すると、そこから桃太郎が・・・産まれません。桃太郎ではありませんが、普通の赤ん坊よりも小さな子供が卵から出てきました。
しかも、いきなり立って歩きます。
子供の誕生を知った仙人がやってきて、ナーザと名づけて、怪しげな丸薬を投与して、ドーピングを施した上に、金輪と羽衣という子供が持つにはふさわしくない仙人用の武器を与えてしまいます。
ドーピングの効果もあって、普通の子供のサイズになったナーザは、金輪と羽衣という武器を使い、役人の子という不可視の権力を使い、悪行三昧に明け暮れた。などということはありません。
近くの海に住む竜王が、人間の子供が食べたいからと、部下にさらわせるのを邪魔したり、竜王の息子をやっつけたり、さらには竜王に正義の鉄槌を食らわせたりします。
しかし、竜王は仲間を呼んで、ナーザに復讐しようとします。
暴力が暴力を呼ぶ、負の連鎖はいったい、いつ止まるのでしょうか?
正直なところ、話が長くて疲れました。

「猿と満月」
猿の集団が、空に浮かぶ満月を食べ物だと思って、協力して満月を採取する話です。
小学校の頃に、猿が池で溺れている満月を助けるって話を習いましたが、あれをいじきたなくした内容です。
と思ってたら、この作品でも池に映った月を取ろうとしてるし。
こっちの方が、小学生で習った話の元ネタの気がします。食い物に執着するよりは、助けてあげようって方が情操教育に向いてるという理由で、変更させられたのではないでしょうか?

「鹿鈴(ろくれい)」
鷹に襲われて傷つき両親からはぐれた子鹿と、その子鹿を介抱した少女の話です。
最初は、少女になつかなかった子鹿ですが、しばらくすると、お互いに親愛の情で結ばれるようになります。
やがて、子鹿が少女の仕事を手伝ったり、お使いに行ったりするようになります。
しかし、そんな幸せな時間は長くは続きませんでした。少女と子鹿の前へ、子鹿の両親が現れるのです。
泣く泣く別れを告げる子鹿の首へ、少女は子鹿を呼ぶときに使っていた、鈴をかけてやります。

映画『美と芸術の上海アニメーション Aプロ』2010年05月02日 11:05

上海万博開幕記念ってわけではないですが、上海アニメーション映画を見てきました。

短編~中編のアニメなんですが、ほとんどがお堅い内容で、娯楽性を期待すると、かなり損した気分になります。

あと、中国共産党やイギリスを暗に批判したものを期待してもいけません。


プログラムはA・B・C の3つあり、Aプログラムは
「おたまじゃくしが母さんを探す」
「三人の和尚」
「鴫(しぎ)と烏貝」
「火童」
「鹿を救った少年」
の5本です。

「おたまじゃくしが母さんを探す」
水墨画風の絵が動くという、どうやってんだコレ?と思える作品。
タイトル通り、おたまじゃくしが母親を探して、池の中っぽいところを探索するお話。
途中で、見つけたそれっぽい生き物に「母さん、母さん」と呼びかけては、「違う違う」と言われてしまいながら、母親を探します。
弱肉強食なんて、これっぽっちも無い、平和な話。

「三人の和尚」
他の作品にはあまりない、ユーモアのある話です。
がけっぷちにあるお寺に、ある和尚がやってきます。
そこには問題が一つ、崖の下まで水を汲みにいかなくてはならないのです。
でも一人であれば、そういうもんかと思って水を汲みに行きます。
そこへもう一人の和尚がやってきました。
二人になったら、水汲みが楽になるかと思いきや、二人ともいかに楽をしようかと考えはじめます。
二人が平等に水汲みする方法を考えたときに、もう一人の和尚がやってきます。
こいつが困りもので、水を汲んできたら、疲れてしまって、その水を全部飲み干してしまうのです。
お互いに自分では水を汲みに行こうとしなくなってしまったところへ、ある事故が起こるのです。

「鴫(しぎ)と烏貝」
これまた、水墨画風の作品。
水彩独特の淡い滲んだ色は、コントロールしがたいので、同じような絵が何枚も必要なアニメには向かないんだが、どうやってるんだ?
中国の贋作化が大量導入されたのか?それとも、模倣文化のある国なので、それぐらい朝飯前なのか。非常に気になる。

鳥貝ってのが、なんなのか分かりませんが、絵で見る限りでっかい二枚貝です。
その鳥貝に興味をもった鴫がどうにかして、鳥貝の口を開かせて、中身を食ってやろうとします。
そして、それを見ていた漁師が文字通り漁夫の利を得ようとします。

何も喋らない鴫と鳥貝の動きがユーモラスで、なかなかいい作品です。

「火童」
ある昔話をアニメにしたものです。その元ネタは知りませんけどね。
ある村の火種が、妖怪?に盗まれてしまいます。
火種がなければ、火を起こすことができません。
そこで、村の若者というか子供が、火種を取り返しにいくというRPG的なストーリーです。しかも、昔、子供の父親が火種を取り返しにいったが、そのまま帰らぬ人となっていたのです。

このアニメ、言われなければ東アジアの作品とは思えません。
どっちかというと、西アジア的な雰囲気がしており、西アジアを知っている西洋人が作ったような絵をしています。
絵そのものが絵画的で、それだけで見ごたえがあります。
こういう絵が好きな人にはたまらないと思います。

「鹿を救った少年」
これまた水彩っぽい絵です。本当にこの手の絵が多いな、上海アニメ。
人里離れた森の奥で、年老いた両親と暮らす少年の話です。
親子というよりは、祖父・祖母と孫っていう感じです。

動物たちと共に日々平和に暮らしている少年の近くへ、狩猟隊がやってきます。
狩猟隊は鹿の群れを見つけると、矢で射抜こうとします。
そこで、少年がとった行動は・・・

上海っていうと、ほとんど自然など残されていない人工都市というイメージがあるのだが、自然関連の話が多いな。
昔は、自然があったのであろうか?

映画『ソロウ・クリーク 残酷死霊谷』2010年03月29日 23:42

今どき、珍しい雰囲気のホラー映画です。

最近のオカルトホラーものだと、悪魔だの何だのがやたらと登場して、血がバシュバシュ飛び散って、首チョンパしたりしなかったりです。

でも、この映画は、そういった派手さからは身を引いており、主体はあくまでも、おびえる主人公たちです。
予算の都合なのかもしれませんが、登場人物が何か得体の知れないものに襲われて、おびえる様子がメインとなっています。

当然ながら、役者さんの責任は重大です。
わけわからんけど、モンスターを登場させて、ごまかしておこう、なんて手法は使えません。
ひたすらに、役者の演技にかかってます。

正直なところ、冒頭のシーンでは、こりゃダメかもと思ったんですが、それ以外の部分は、結構、普通に見れました。


ストーリーは、昔、原因不明の自殺や殺人が多発して、捨てられた町というか、森の中の集落がありました。
そこは、悪魔の通り道だったという噂も出るぐらいに、曰くつきの場所となってしまい、近づく人はほとんどいません。
そんなわけで、そこはほとんど森と一体化しつつあり、かすかに人が住んでいたような建物の痕跡を残すのみとなっています。

その近くにある別荘に、大学生と思われる男女4人組が自然を満喫しに遊びにきていました。
彼らは、森の中から別荘へと帰る近道をしようとして、例の曰くつきの場所を通ってしまいます。

そこで、建物の痕跡を発見した彼らのうち、3人は別荘へと帰り、1人はちょっとその辺りを調べてから帰ることにしました。

別荘に戻った3人は、なかなか帰ってこないもう1人を探しにいこうとします。
そこへ、別荘にある壊れているはずの電話に、その1人から電話がかかってきます。
受話器から聞こえるのは、彼女が何者かに危害を加えられる音。

そして、夜になり、別荘の周りには、怪しげな男が見え隠れします。
彼らは、無事に生き延びることが出来るのか?



最近の映画に見慣れていると、こういう映画が新鮮に感じられます。
これを地味でチープと感じるか、役者の演技勝負で面白いと感じるかは人それぞれだと思います。

こういう映画もありとは思うんですが、やっぱり、どこか盛り上がりに欠けています。
なんか古き良き時代のホラー映画って感じですね。

派手だけど、やっぱり面白みに欠けるB級映画に飽きたら、たまには、ある種のストイックさを感じるこういう映画も面白いんじゃないでしょうか?

映画『ホースメン』2010年03月24日 22:12

「セブン」風の宗教儀式殺人っぽい映画です。
ホースメンってのは、馬男=騎士のことらしい。

どっかの田舎の林に、何本もの成人の歯が置いてありました。
いかにも、抜きましたという具合に血が着いちゃってます。
そして、その四方には「come and see」と意味ありげにかかれていました。

この事件を担当するのが、家庭にちょっと問題を抱えた刑事。
歯を見れば、持ち主のおおよその年齢が分かるぐらいに、歯には詳しい人。
妻を病気で亡くして、二人の息子を育てているのだが、仕事が忙しくて、親子の関係にヒビが入ってます。

歯の事件がたいして進展を見せないうちに、第2の事件が発生。
今度は、女性が四角い金属フレームの箱枠のようなものに、身体に直接フックを通されて宙吊りにされて、殺されているのが発見されました。
そして、発見された部屋の各面には「come and see」と書かれていたのです。

そして、意外な人物が自首してきます。
それは、殺された女性の養女。
一見おとなしそうで、いかにも被害者の遺族と思えた彼女が、警察の取調べに対して、態度を豹変させます。
警察の調査に対して、意味ありげなヒントを与えながらも、危険な遊びに手を染めていて、「この遊びを止めてほしいけど、それにはあなた方が理解しなくちゃいけない。でもきっと理解できないから、止められない」そんなオーラが出ちゃってます。

「come and see」に秘められた意味とは、そして、事件の裏にあるのはいったい何なのか?



面白いけど、イマイチ。
事件の真意は、自分のことを大事にされていないと信じている子供が、親や兄弟に対して反旗を翻すってものです。
その動機に対して、この行動はないだろってのが納得できない点です。
そこが納得できないと、途中までは面白くても、見終わった後にイマイチと感じてしまう。

映画『ディセントZ 地底からの侵略者』2010年03月16日 00:34

ディセントもどきのB級映画かと思いきや、まともなホラー系モンスター映画でした。
チープなものを想像していたんですが、予想外に良い作品です。

何がいいかって、最近のこの手の映画にしては珍しく、モンスターがなかなか姿を現さない。
それでいて、間接的に何か得体の知れないものがいる表現をしています。
折角、モンスターを作ったんだから、見せなきゃ損とばかりに、冒頭からモンスターを登場させる映画にも、見習ってほしいもんです。

そして、モンスターがちょいグロで、かつ、ちゃんと作ってある。
モンスターを映さない演出の理由が、肝心のモンスターの出来がイマイチだから、っていうものがあったりしますが、この映画ちゃんとモンスターを作ってます。


ストーリーは、西部開拓時代っぽく、インディアンと白人が対立しているところへ、白人のある一家が殺され、別の一家が行方不明になります。
これはインディアンの仕業に違いないと、白人たちが、行方不明になった一家を助け出すために、インディアンの住む土地へ向かいます。
しかし、実際にはインディアンの仕業ではなく、地底族と呼ばれる何者かの仕業だったのです。
そんなわけで、勘違いしている白人たちに、じわじわと地底族の迫っていきます。


ディセントの続編と思って見ると、間違いなく騙されますが、オリジナルの映画だと思ってみると、結構楽しめます。