本『キぐるみ(で、醜さを隠そうとした少年のはなし)』2009年08月02日 23:43

作者:D[di:]
出版社:株式会社文藝春秋(文春文庫)

岡山出張に行くときに、行きの新幹線の中で読んでて、話の雰囲気についていけず一度は読むのを諦めた本です。

思春期の少年が抱える、社会や自分自身に対する歪んで鬱屈した感情が勢いよく流れこんできて、まさかそういう内容とは思っていなかったので、毒気にあてられてしまったのです。

しかし、今度は2回目だけあって、心の準備はバッチリです。

読み進めていくと、どうも最初に諦めたあたりを乗り越えれば、そこからは問題なく読めることが分かりました。



着ぐるみです。
街中でも時々イベントや、メガネ屋さんのティッシュ配りのバイトが着てたりするのを見かけるアレです。

主人公の少年の住む町は、そこが一つのテーマパークみたいなもんです。
そこに住む住民は、見た目が「かわいい」人以外は、着ぐるみの着用義務があるのです。
なんでかって、そりゃ、そういう場所だから。

着ぐるみを着て生活することが、仕事の一部でもあるわけです。

そんな場所で生活する少年の毎日は楽しいかというと、決してそういうわけではなく、ぶっ壊れた家族・親戚関係に嫌気がさしています。

なにせ、色んな人間の欲望が、これでもかというぐらいに噴出しているのです。
それに染まれなければ、心を病んでいくしかありません。

そんな街で育った少年が、街を出て、外の世界で働き、最後には街に戻ってくる話しです。



いろいろと歪んだ人間達が登場します。
それが小説内の特殊な環境ゆえにそういう人達が出てくるのだと思いたいのですが、この小説内で繰り広げられていることは、我々の住んでいる社会の縮図なのです。

さまざまな立場の人が、それぞれの欲望を満たすために、人間関係を築いては壊していく。
そこには愛情なんてものもあるけど、その裏には本人が気付いているかどうかはさておき損得勘定が潜んでいる。

人間社会ってのは、大なり小なりそんな関係を回し続けなくてはならないのです。

そう思うと、社会ってのが、どうして成り立っているのか不思議に思えてきます。



ラストに、少年から青年へと成長した主人公は、街へと戻ってくるのですが、これが幸せなのかどうかは疑問があります。

着ぐるみ社会の中で、CMに出てくる幸せ家族みたいな関係をもつことが出来て、幸せといえば幸せだと思います。

しかし、それは現実逃避したい人間が集まったできた共同幻想でもあり、都合の悪いことから目を背けているだけのように思えます。

それをどう受け取るかを、試されているような気がする終わり方でした。

ビンディングペダル2009年08月08日 23:51

ちょっと前に、自転車をオークションでおとしてきたんですが、あいにくとペダルがついてない。

普通の感覚からするとペダルのついてない自転車なんて、ありえないと思うでしょう。
しかし、スポーツ用の自転車にはペダルがついていないことが当たり前だったりします。

というのも、スポーツ用の自転車を買う人ってのは、ある程度になると自分のお気に入りのペダルを持ってるもんです。
だから、ペダルなんて付けられても、外すだけだからあっても困るんです。

パソコンを買い換えても、お気に入りのキーボートとマウスは使い続けるようなもんです。


で、ペダルを買ってきました。
これを機会にビンディングペダルにデビューです。
シューズとペダルがくっつくヤツで、信号待ちのロードレーサーがカチカチ音をさせながら、ペダルをはめたり外したりするアレです。


買ってきたのはスピードプレイという最近、流行のペダルです。
シューズも持ってないんで、一緒にボンドレガーというメーカーのものを買ってきました。

まずは、部屋の中でシューズにクリートというペダルと合体するためのパーツをつけます。
スピードプレイは、クリートの装着が難しいという噂があったんですが、決してそんなことはなく、ビンディング初心者の私でも、直感的にセットアップできました。
普通のビンディングはもっと楽なんであろうか?
当然、微調整はまだだけどね。


とりあえず、ペダルを自転車に組み付ける前に、ペダルtpシューズを素手で合体させてみます。

しかし、固くて入らんぞ。
こんなもんで本当に大丈夫なのか?
いくら素手で押し込んでも入る気配がない。
何か手順がおかしいのか、単純にパワーが足りんのか?

ペダルを雑誌の上に置いて、シューズを履いて軽く踏みつけたんですが、それでも入らん。
先人たちの話では、上から踏みつけるようにすると入るとか。
どきどきしながら、ぐぐっと力を入れると、バチッ!って感じで入りました。
おおっー、入りました。
結構どきどき、するな~。

じゃあ、外すかと思ったら、やっぱり素手では簡単には外れません。
そりゃそうだわな、簡単にはまらんもんは、簡単には外れんわ。

どこまで力を込めていいのか悩みながら、おりゃ!と捻ると無事に外れました。


早速、入手した自転車に付けようかと思ったんですが、まずは乗りなれているボロいマウンテンバイクにつけてペダルに慣れることにしました。

しかし、マウンテンバイクのペダルが固着されてて、全く外れません。
大きめのレンチを持ってきて、ハンマーでぶっ叩くとか、足で踏みつけるとかしないと外れない気がします。

マウンテンバイクに付けるのは諦めて、当初の予定通り、入手したレーシーな自転車に取り付けてみました。

アパートの前で、壁に手をついて、ペダルをはめようとするんですが、はまらん。
どうなっとんじゃい、こりゃ?
静止状態ではめるには、両輪のブレーキをしっかり握って、足を踏み込むようにする必要があるようです。
逆に外すときは、かかとを外側に捻るようにすれば、簡単に外れました。

何度か、外したりはめたりすれば慣れるのかな?


ペダルもさることながら、自転車のライディングポジションが前かがみ過ぎて、かなり不安。
こんなポジションで乗ったことねえぞ。
それに加えて、このペダル。
うわ、危険だ。危険すぎる。
しばらくは、普通のフラットペダルで練習した方がよさげだな。

結局、新しい自転車はまだ一回もまともに走ってない。
うーむ、もったいない。

練習不足2009年08月09日 22:51

岡山出張に行ってたせいで、塩出し昆布マラソンへのエントリーを忘れてしまい、その代わりにと、夏のクソ暑い時期に開催されるハーフマラソンにエントリーしていたんだが、その事をすっかり忘れてました。

そういや、最近走ってねぇぞ。
しかも、この暑い時期にハーフなんて耐えられるのか?

試しに、ちょっと走ってみたら5キロを30分ぐらい走ったら、もうダメ。
やはり、昼の12時に走るのが問題があったか?
でも、それだけが問題じゃないよな、きっと。。。

泳ぐのに夢中で、走るのをおろそかにしたせいか、それとも単に暑さに負けたのか?

大会まであと2週間。
どうにかなるのか?
ダメな気がするな~。

ダメだからといって、参加しないのは、自分としては許せんよな。

途中リタイア覚悟で、参加するか。



走る能力が散々だと分かったあとで、いつもの町田のプールへと行ってきました。
先週、仕事で練習できなかったせいか、最初の50mはかなりフォームがバラバラ。
もがきながら泳いでるのか、自分でもよく分かりました。

今日は、深く考えずに1200m泳ぎました。
1500m泳ぐことも可能だったんですが、ただでさえ遅いペースが落ちてきて、渋滞の原因になり始めたので、諦めました。

そのあと、太ももの間にブイを挟んで、手の力だけで300m泳いでみました。

意外なことに、ブイを使って手だけで泳いでいる方が、楽に進む気がします。
きっと、普段からキックは推進力として役に立っていないんでしょう。
どっちかというと、足が沈まないための浮力を得るためにキックを使っているんだと思います。
そのため、ブイを使うと足を使う必要がないんで、楽に感じられるのでしょう。

親切2009年08月10日 23:13

今朝、目が覚めると外からゴーゴー音がなっていた。

これは、ひょっとして大雨?

音からして、ハンパなく降っているぞ。


雨が降ったからと行って、会社を休むわけにもいかず、しゃあないんで、家を出発しました。


外は、予想通り、どしゃぶり。
東南アジアのスコールかと思うような、見事な降りっぷりです。

近所の道路は、見事に水没。

地面が見えているところは、ほとんどなく、それどころか靴のつま先が水没するのは当たり前の状態。

こりゃ、駅まで歩いてくと、すごいことになりそうだぞ。

あとは、車に水をかけられないように、裏道を選んだ方が良さそうだな。


靴の中が水浸しになるのを覚悟して、ちょっと歩くと、後ろから車が接近してきました。
水をかけない程度に、さっさと通り過ぎてくれ、と思ってたら、運転席の窓が開いて、車の中から何か言ってます。

どうやら、駅まで乗せていってくれるらしい!

おおっ、ラッキー。
これも日ごろの行いが、良いからに違いない。

ってわけで、遠慮なく乗せていってもらいました。

おかげさまで、予想よりも被害が少なくてすみました。



私の持論では、他人に親切にされたら、自分も誰かに親切にしてあげる、それも2人以上に親切にすれば、世の中は上手く回っていきます。

よって、今日受け取った親切を、どっかの誰かに分けてあげなきゃなりません。

映画『感染惑星』2009年08月11日 23:42

アウトブレイク系の映画なんですが、ちょっと変わってます。

どこか変わっているのかというと、ケムトレイルを題材にしているのです。

根拠の無いオカルト話が好きな人は知ってると思いますが、ケムトレイルとは一種の飛行機雲です。

ただし、普通の飛行機雲と違うのは、飛行機が低空を飛んでいるときでも発生するし、長時間空中に居座ったりするのです。

ケムトレイルは、アメリカ政府が空中で何か化学物質を撒いて実験をしているに違いない!っていう説があります。

本当のところはどうかはさておいて、映画の中では、ケムトレイルが悪さをして、病気が治らなくなります。


感染惑星というタイトルのわりには、感染地域はアメリカ国内に限られてますし、パニックものの映画ではありません。
先にも書いたケムトレイルが病気の一因であると暴露するのが目的の映画なのですから。

そういう意味では、期待外れな内容でした。


途中でおいおいと思ったのが、病気の原因を調べているお医者さんの思考です。
どこのだれとも分からないヤツから、科学的根拠の薄いであろうケムトレイルの情報を渡されて、それを信じてしまう。

医者なら、もうちょっと因果関係を突き詰めるべきだと思うんだけどな~。
まあ、この手の映画に、そんなことを期待する方が間違ってるか・・・