20th センチュリー・ボーイ作成:外側の円盤2008年06月01日 09:22

外側の円盤

肩から生えている3枚ないし4枚の円盤の一番外側が、それっぽい感じになりました。

途中にある棒状のつなぎを太めにしたんで、外側の円盤のサイズが小さく見えちゃうな。
つなぎパーツを太くしたのに合わせて、円盤のサイズも大きくしとくべきだった。

棒状のつなぎは、元絵のまま布で作ると強度が足りずに、ヘニャっとなってしまいそうだったんで、太くしています。

映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』2008年06月02日 22:36

先日は、映画の日だったんで、いつものように映画館をハシゴしてきました。
本当は4本見るつもりだったんですが、満席で時間をずらしちゃったら、3本しか見れませんでした。

まず、1本目はドキュメンタリー映画です。
ヘンリー・ダーガーというアウトサイダーアートの巨匠とも言える人を紹介した作品です。

アウトサイダーアート(アーティスト)ってのは、美術教育を受けていない人が、既存の美術体系といった概念にとらわれることなく、自分の思うままに作った美術作品です。(と、私は思ってる)


ヘンリー・ダーガーという人の事は、この映画を見るまで全く知らなかったんですが、色んな意味で凄い人です。

子供の頃は、飛び級するぐらいの天才っぷりを発揮したかと思えば、知的障害者の烙印を押されて、遠くの施設へと隔離されます。
そこで強制労働のように働かされるのがイヤになって、脱走。
故郷のシカゴへ帰るのですが、その距離なんと260キロ!それを徒歩で移動したってんだから、とんでもない。

しかし、そこまでして帰っても、家がなかったりする。

シカゴで、病院の清掃の仕事を見つけたダーガーは、徴兵されたりする一時期を除いて、自分の内にある空想世界を文章や絵に残しまくったのです。

彼は、15000ページというとんでもない分量の小説と、数百枚の挿絵というものを創作したのですが、それを自分から誰かに明かすことはありませんでした。
恐らく、その作品群は私的な心情を綴った日記のようなものであり、他人に見せるなんてことは想定していなかったんでしょう。

そして、ダーガーは施設での体験が原因なのか、徹底的に人との接触を避けて生活していました。
そのため、彼を写した写真はたったの3枚しか残っていません。
その3枚も、やむにやまれず撮ったんじゃないのかな。



映画を通じて感じられるのは、徹底的な孤独感と、それに耐えて忘れるために、創作しまくる一人の男性の姿です。
そして、大人という生き物に対する反感です。

自分は孤独で社会的に不器用な性格をしている現実を受け入れながらも、現実への反発心を糧にして作品を産み出していったように感じました。

映画『おいしいコーヒーの真実』2008年06月02日 23:17

昨日見た3本の映画のうち、2本目です。
「非現実での王国で」を見終わってから、この映画が始まるまでに、あんまり時間がないので、間に合わないかも?と思っていたんですが、無事に間に合いました。

しかし、満員になってしまっており、仕方無く1本ずらすことになってしまいました。
マニアックなドキュメンタリー映画だから、混雑しないだろうと思っていたのが、甘かったな。まあ、コーヒー映画だし、甘いわけないか。。。


ってことで、見たんですが、前に座っている人の頭が邪魔で、字幕が読めん・・・
字幕の真ん中が見えないんで、左右の文字や文脈から想像してたんだけど、ところどころは完全に失敗してました。
狭い映画館だったんで、そういうこともあるけど、ちょっと辛かったな~。


映画そのものは、コーヒー農家で栽培したコーヒー豆が、どうやってコーヒーとして我々の口に入るかをトレースした硬派なドキュメンタリー映画です。

コーヒー豆を栽培しているアフリカの農民達の暮らしと、消費する我々の暮らしのギャップに驚かされます。

コーヒー豆がいくらで売れるのか分からずに、買い付け業者の言いなりになっている農家はいつまでも貧しいままで、食べるものにも困るぐらいです。

なぜかというと、我々がいくらコーヒーを飲んでも、サービス業や、中間業者の懐が潤うだけで、コーヒー農家に儲けが還元されることがほとんどないからです。


悪いコーヒー豆の選別を、手作業でチマチマやっているのを見たときは、「おいおい、そんなこと一日中やってんのか!」と思いました。
そこまでの手間をかけたものが、喫茶店のチェーン店では、500円しない値段で飲める。下手すりゃ200円を切ってるし、マックのコーヒーならたったの100円。
お金の価値に違いがあるとはいえ、何か間違ってないかい?
でも、その間違ったシステムの上に、私は胡坐をかいて座っているんだよな~~。


「ダーウィンの悪夢」よりは、ソフトな内容ですが、貧困の様子を見せられると、やはりショックを受けます。

映画『幻影師アイゼンハイム』2008年06月02日 23:54

先日見た3本目の映画です。
「おいしいコーヒーの真実」を渋谷で見て、この映画を見るために新宿に移動したんですが、こいつがまた満席でやんの!
おかげで、またもや空き時間が出来てしまった。

ところで、昨日みた3本なんですが、3本とも初めて入る劇場でした。


この映画は先の2本のドキュメンタリーとは異なって、普通の映画です。
まあ、知名度はちょっと低いけど。

手品師が主人公の映画です。
手品師といっても、さすが映画だけあって、並みの手品師ではありません。
それはトリックでも不可能だろ!ってことをやってくれます。
映画の中では、一部の演目にはタネがあるように見せていますが、ほとんどの演目は「これは超能力だろ」ってぐらいに、とんでもねぇもんばっかりです。

最初は、手品っぽいものをやっていたんですが、一度興行を中止させられてからは、幽霊を呼び出す「交霊術」をやり始めるのです。
もう、手品じゃないぞ!


ちなみに、ストーリーですが、身分の違う幼馴染みの女性と結ばれるために、手品師アイゼンハイムが警察や婚約者を相手に、自分の能力を駆使するってものです。

アイゼンハイムの手品とはレベルの違う超絶技に目を奪われてしまいますが、オチは中盤時点で分かってしまうのが残念です。

展開が、映画や小説のセオリー通りってのが、ちょっと惜しかった。
駅のホームで会話している内容が、微妙に浮いているんで、後々の伏線だろうなと思っていたら、案の定だし。


同じように手品師を扱った映画に、クリストファー・プリースト原作の「プレステージ(奇術師)」がありましたが、あちらが二人の手品師の憎悪の連鎖を描いているのに対して、こちらは男女の愛が根底にあるし、手品を美しく見せているので、少し楽に見ることが出来ます。


こういう時代の映画を見ていると、ついつい、登場人物の服装に目がいってしまいます。
フロックコートを着ているのを見て、嬉しくなったり、あの帽子カッコエエな~、とかストーリーとは全く関係の無いところで感心したりしちゃいます。

映画『鉄の子カナヒル』2008年06月03日 00:51

私の好きなジャンルの人形アニメです。

日本人の作品、しかもインディーズっぽい雰囲気があるんで、全体的なレベルについてはあんまり期待していませんでした。

しかし、見てビックリ!!
何じゃコリャ、ムチャクチャ気合い入ってるわ、クオリティは高いわ。私の想像をはるかに超える出来のよさです。


まず、オープニングで海辺の風で服がはためいているのを見ただけで、もう驚きです。
CGアニメや、セルアニメで大量の物量・マンパワー・マシンパワーを使ったものなら分かりますが、人形アニメで、しかもアニメータのマンパワーが限られている中で、風で動く服を表現するか!

風で揺れる服を動かすってのは、服の一部に針金を縫いこんでおいて、風に揺られる服を一コマずつ撮影しなきゃなりません。
風の吹いている音があれば、服のアニメートなんて省略してもよかっただろうに、あえて動かすとは、とんでもないこだわりを感じました。

その他の人形のアニメートも、すげー上手い。
最初の方に出てくる、お爺ちゃんとお婆ちゃんの動きなんか、これ以上の動きはないだろうってぐらい、はまっている。

素人が趣味で作ったもんじゃないだろうと思っていたら、映画を作っている比嘉兄弟はアメリカでスタジオに入って修行してたらしい。

驚くのは、アニメートの素晴らしさだけではなく、登場するキャラクターの多さも驚かされました。
村に人達が、たくさん出てくるのにも驚いたけど、もっと驚いたのはモンスターです。

最初は3匹登場して、それでも立体物としての見栄えの良さにすっげ~って思ったたら、後から、これでもか!!ってぐらいにモンスターが登場したのです。
何種類いたのか、画面では数えられないぐらいです。感覚的には20匹はいたんじゃないかと思います。
しかも、モンスター達は、それぞれ色んな形状をしているのです。
中には、あの一つ目のサイクロップスっぽいのも居ました。他にも、元ネタがあるモンスターが居たのかもしれませんが、私には分かりませんでした。
ともかく、よくもこれだけの種類を作って、かつ動かしたな~と感心しまくりです。


この32分の映画を完成させるのに9年もかかったそうです。
うーむ、恐るべき根気強さというか、野心というか、愛情というか。
その甲斐あって、とんでもなくハイクオリティな人形アニメに仕上がってます。
普通なら、どっかで妥協して楽しようかって考えそうなところを、納得のいくまで片っ端から潰しまくった執念のようなものを感じました。


個人的には、ベタ褒めの作品ですが、一般的にはどうなんだろ?
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や、「のばらの村の物語」(全然一般的じゃないよな)に比べると、やっぱりパペットの差は歴然だからな~。

ともかく、人形アニメ好きならば、見ておくべき作品ですね。