版画年賀状・15刷目 未だ完成せず2007年01月01日 12:10

2007年賀・15刷目

元旦を迎えてしまいましたが、まだ完成してません。

ようやく、いのしし君が登場です。
あと、4刷で完成だけど、腕が痛くて、もうやりたくありません。

本『スペインの貴婦人』2007年01月02日 23:32

作者:ジョン・ケース
訳者:池田 真紀子
出版社:ランダムハウス講談社

この本を読むまで知らなかったんですが、タイトルのスペインの貴婦人ってのは、昔流行した致死性の高い風邪のことです。スペイン風邪という名前の方がよく聞かれます。

あるイカれたカルト宗教団体がそのスペイン風邪を使って、信者以外の人間を皆殺しにしようとするお話です。

序盤のノルウェーの永久凍土まで、スペインの貴婦人のウイルスを探しに行く場面は、川口浩探検隊のようなアドベンチャー的な雰囲気があります。
合わせて、スペインの貴婦人がどんなものか説明してくれるので、知らない人でも安心です。
その説明を読めば読むほど、ダメじゃんこれ、って気になってきます。
テロに使うと冗談じゃないぐらいに破壊力があり、読者の恐怖心をうまくあおってきます。

そして中盤から、ノルウェーにあったはずの死体を探して、陰謀小説風になってきます。
情報の断片から全体像を想像しながら、徐々に核心に近づいていきます。


この人、話がムチャクチャ上手いです。
読んでいると、どんどん引き込まれていってしまいます。
この本を読むのは、実は2回目で、あらすじは分かっているんですが、それでも面白かったです。

版画年賀状18版目 もうちょい2007年01月03日 23:20

2007年賀・18刷目

あと、一色で完成です。
ようやく終わりが見えてきました。

あと一色ですが、やっぱり何の絵なのか、よく分かりません。

版画年賀状・19刷目 完成2007年01月04日 09:27

2007年賀状・かりそめの幸福と自由

やっとこさ完成しました。
もう1月4日だし・・・
宛名を書くのが面倒になってきたな~

タイトルは「かりそめの幸福 と 自由」です。

見ての通り、たくさん食べ物があって幸せそうなブタさんと、リンゴ一個でお腹をすかせているいのししさんです。

自分でご飯を採らなくていいブタさんなんですが、やがてはポークへと名前を変えて生涯を終えることとなります。しかも、自分の行く先に気がついていないようです。
それに対して、いのししさんんは、ご飯は自分で確保しなくちゃいけませんが、ブタさんのように将来が見えていることはありません。


これは、ブタといのししの比較というよりは、サラリーマンと自営業・企業家・スポーツマン・アーティスト等と比較したものです。
行き着く先の分かっているが、あまりその方向を見ようとしないサラリーマンと、会社に守られていないが逞しく生きている方々との対比です。


いのししをキーワードに脳内検索をかけた結果、「野生ブタ」がヒットして、そこから一気にこの絵は決まりました。

最初は二人の間に、柵があったのですが、遠近法で描くのが面倒臭いし。もともと遠近法だのパースだの意図的に無視しているんで、これ以上辻褄を合わせなきゃならないものは書き入れたくない。
でも、二人の間を分かつものが欲しくて、無難なところで間に木を一本入れました。

コンベアの流れる面の色は、最後まで悩んでました。
緑か、赤か、灰か?どれかするつもりではいたんですが、最終的には緑になりました。
色のイメージは、最初はお医者さんの手術着グリーン。なんかゴムっぽくて、工業製品ってイメージがあったんで。
でも、色を作っていくうちに、白と緑を混ぜて、ちょっと茶色を加えると、チョコミント色(ミントチョコ)のイメージになってきました。
で、結果として、とうもろこしの皮と同じような色になってしまったのが、かなりショックなんですけど。だったら、最初っから1回で刷るっての!

本『若者はなぜ3年で辞めるのか?』2007年01月05日 05:33

著者:城 繁幸
出版社:株式会社 光文社(光文社新書)

サブタイトルが「年功序列が奪う日本の未来」となっている通り、年功序列の弊害について書かれた本です。
正月早々なんて本を読んでんだか・・・

だいたい年功序列制度ってのは、ちょっと考えたら持続できるわけがないってのが分かる。
会社に勤めて、何年かしたら主任になり、課長になり、部長になる。そんなことがあるわけはない。
会社ってのは、取締役や社長を頂点としたピラミッド型をしており、平社員が最も多くなっている。最近は、派遣労働なんかで、それが崩れかけているけど。
ともかく、ピラミッド型である。その底辺の人員全員が1階級上がるとすると、最初に底辺にいた人間よりも多くの人間を底辺に誘いこまなくてはならない。
何割かは事情があり辞めていくのだろうが、それでも、年齢と共に階級が上がる方式は、会社の人員が無尽蔵に膨張していくことを意味している。その考え方は、年金も同じだった。

そんな事を私自身もずっと思い抱いていたので、かなり共感できる本だった。


今時分で正社員として就職できる人間は有能なんで、自分が過去にあった年功序列のオイシイ部分はもらえずに、対して能力もない仕事もできない年寄り連中の割高な給料を払うために働かされている事に気がついてしまう。
しかも、自分達の世代は、よっぽど優秀でないと昇進なんてできないと分かっているので、10年後20年後の自分の置かれた状況や給料が想像できてしまうのだ。
早い話が会社に旧世代のツケを払わせられる為に、搾取されるだけの人生だと分かってしまうのだ。
当然、そこには明るい未来なんてない。そりゃ、会社を辞めたくもなります。


年功序列に対して、昨今は成果主義が唱えられています。
この本では、一部企業(主に外資系)を除き、成果主義も従来の年功序列のルールの上で動かしているだけと手厳しい。
私の働いている会社も、成果主義とはいいつつ、給与ベースを決める方法だもんな。それは過去にやった仕事の成果を評価しているんであって、現在やっている仕事の評価ではないのが、おかしいとは思っていた。


日本の典型的なサラリーマンとして働いているか、働こうとしているなら、読んでおいた方がいい本です。
本の内容を理解しているのではないのに、こんな本は読めないって人は、会社に巣くう寄生虫の恐れがあります。